Sweet Chocolate解説書。
第二弾は『スウィートヴァンパイア』です。
吸血鬼は異性の血を餌にするもの。そのためには異性を惑わす甘さが必要。
そんな発想からスウィートなヴァンパイアにいたってます。
吸血鬼のように甘い、ということで、妖しく誘惑的な一品。

【スウィートヴァンパイア】

悪夢のような現実に、甘い香りが漂ってきた。
逃げ場を失った小娘は、ただただ右往左往するだけで。
小さな体を捕まえたとき、娘は頬を赤らめながら泣いていた。
瞳に映った拒絶の色が、魅惑的な香りを退けている。
この娘はまだ知らないだけ。甘い甘い至福の喜びを。
知らないなら、教えてあげよう。ただ、それだけのこと。

甘い　★☆☆☆☆　苦い
恋　☆☆★☆☆　愛
ほのぼの　☆☆☆★☆　シリアス

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甘さたっぷりのチョコレート素材。
苦みを足すなら言葉を素直に受け入れないで、拒絶の姿勢を明確に示せばいいかもしれません。
恋とか愛とか、そういった区別は特にありませんが、強引な感じは恋に近いかなと。
ほのぼの、にもできないことはないですけど、やっぱり雰囲気はシリアス寄りじゃないかな。
シリアスというよりは妖しい雰囲気といいますか、耳がむずがゆくなるほど甘いって感じです。
ストーリー性はなく、どちらかといえば短時間の過程を描いたお題なのでセット使用は難しいかも…。
物書きさん向けというよりは、絵描きさん向けのお題。
とにかく甘い場面が欲しいんだ、という方にオススメです。

【中級者・上級者向け】

それでは、中級者さん向けに『スウィートヴァンパイア』＋条件付きコースをご紹介。
今回ご用意した中級者さんに宛てた挑戦状はこちら。

・深夜十二時のナイトパーティー
・ほどけかけたドレスの肩紐
・ガラスの雨

作品中に以上の条件を連想させるもの、もしくは言葉そのものが入っていればクリアです。
さらに以上の条件制限を加えるだけでは物足りない上級者さんには、裏お題を追加します。
今回の裏お題はこちら。

１　（ほろ苦い酔いに苦しみながら）
２　（そんなことない、と強がって）
３　（思いっきり噛みついた）
４　（力一杯抵抗するけど）
５　（脆弱な小娘には何もできない）

『スウィートヴァンパイア』に照らし合わせてご利用ください。
裏お題を加えることによって少しは甘みを抑えることができると思います。
なので、ただひたすらに甘さを求めている方には不向きかもしれない。加えない方が甘いです。

物書きさんにご案内する適正キャラクター像。
『スウィートヴァンパイア』に向いていると思われる組み合わせはこちら。

・強気な娘と虐めたがり屋な青年
・病弱な娘とろくでなしな青年
・いたいけな娘と無慈悲な青年
・頑固な娘と遊び好きな青年
・健気な娘と俺様な青年

あくまで参考としてお使いください。
チョコレートの中でも特に甘いこのお題。
定番のシュチュエーションといえば定番です。ありきたり、ともいう。
けれどこのありきたりな甘さが朽葉にはたまらんのですよ（笑）

単語や意味そのものは簡単ですが、セット使用ということになると、連続した動作が続きますので難しいです。
いっそスウィートヴァンパイアを一つのテーマとしてとらえた方が難易度は低いかもしれません。
そういう意味合いを込めて、お題消化中級者さん向けなんじゃないかなって朽葉は思ってます。